オズボーンとコモドールの戦略 4
18ビットのマイクロプロセッサーとその生産技術を持つTIが、この曲線上の戦いでは明らかに優勢とみられました。
しかし果敢な価格設定が効果的なのは、果敢なコストの低減と適切な製品の限定とが結びついた時に限られます。
TIはすばらしい小型コンピューターを設計してはいましたが、市場に出す時にその売出し方で重大な誤りを幾つか犯していました。
この199ドルの機器はさまざまな機能に宣伝の力点をおいていましたが、その機能が働くには高価な記憶装置の追加が必要でした。
16ビットのプロセッサーの大きな利点は、少なくとも8ビットの機器の記憶装置の4倍をこなせるということになっていました。
・・・しかしそれよりずっと力の劣るプロセッサーを使っているにもかかわらず、コモドールはTIの記憶容量の4倍の新しいモデル64を売り出します。
コモドールの新しいコンピューターは文書処理や進んだゲームなどTIの宣伝していた機能のほとんどをこなすことができ、追加の費用もいりませんでした。
そして1983年にはTIとほぼ同じ価格で広く売れていました。
購入者にそれを求める金と忍耐力があればTIはもっと演算能力を伸ばせると言っていましたが、一方コモドールはそれよりもすぐに役立つ機能を売物にしていました。